2023-06-14
ZERO
『高すぎる柔軟性、可動性が怪我につながる事もある』
こんにちは。たまプラーザ店です。
今回は『高すぎる柔軟性、可動性が怪我につながる事もある』という事についてご紹介していきたいと思います。
まずは柔軟性と可動性について確認していきましょう。柔軟性とは主に筋肉の伸張性の事を言い、可動性とは主に関節が可動する範囲の事を示します。
可動性は解剖学的に『この角度までこの方向へ動かす事が出来る』という『構造上の限界』を持っています。その構造上の限界を越える事がないように骨、靭帯、腱、筋肉などといった軟部組織と言われるものが支え合っています。
何らかのストレスによって可動域の限界を超えても更に動こうとすると、軟部組織に損傷が起こり痛みを発症する事に繋がったりします。
可動域の差は体型や骨の形状、筋線維の質、関節の結合角度などの先天的な要因で決定されると考えられており、柔軟性が高い事が正しいという認識されるような風潮もある事は確かです。
しかし、柔軟性と可動性がすべてにおいて常に正しいとは限らず高すぎる柔軟性、可動性が怪我に繋がる可能性もあるからです。
その理由は様々あるのですが、ただ単に柔軟性と可動性が高くても、広がった位置での力の発揮が出来てなくては運動や日常生活の中で『使える』ものではないからです。
180度の開脚ベターが出来るようになっていても、その最終域(限界まで開脚した状態)での力の発揮がほとんど出来ないようであれば、いくら可動域が広くても『関節が緩い状態』にすぎない可能性があります。
かえって怪我を引き起こす可能性もあり、柔軟性や可動性の向上を求めるのは良い事ですが、その意図や、そこからの力の発揮について見直して行く必要もあるかと思います。
野球などで良く耳にする事があると思いますが、ルーズショルダー(動揺肩)は代表的な例となります。
ルーズショルダーを持つ選手は関節可動域が広がりすぎて、最大域値での関節のコントロールを失い、関節内の組織に損傷が起こり投球が出来なくなってしまう例です。
柔軟性や可動性が高い事は大切ですが、どの域値でもコントロール出来る能力も強化していかなくてはいけないのでバランス良く行なっていきましょう。
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